【終了】令和3年度秋の生涯学習講座のご案内

秋の講座のテーマ
「神々(しぜん)と人々の綱引き」

 人間はこれまで、疫病や災害をはじめ、幾多の困難に直面してきました。それを理解し乗り越えようとする中、宗教が生まれ、科学を発展させてきました。
 古来より日本において、神々は豊穣をもたらす一方で、災厄を及ぼす存在でした。自然の恵み、脅威は神々によるものであったのです。
 人類はその自然現象と向き合い、一進一退しながら、まるで綱引きのように、真理の探究を続け、「英知」を生み出し、困難を克服し、豊かな社会を築いてきました。
 大阪大学では、今日も、真理の探究という不易流行の活動を続けています。
 英知が結集する大阪大学が提供する講座で、知識と教養を深めませんか。

船場生涯学習センター

パンフレットはこちら

日程 全7講座/各90分
2021年11月17日(水)から2021年12月22日(水)のうち7日間
定員 各講座30名
※お申込み者が多数の場合は抽選により受講者を決定いたします。
※申込締切日の時点で定員に達していない講座については、申込締切日以降は船場生涯学習センター窓口またはインターネットで先着順で受け付けします。
(空席状況は次項の「お申込み状況」をご確認ください。)
※空席がある場合は、当日受付も可能です。ただし、定員を超えた場合はその時点で受付終了となりますのでご了承ください。
主催 大阪大学(運営:公益財団法人 箕面市メイプル文化財団)

 

お申込み状況(12月22日現在)

〇空席有 △残りわずか ×満席

第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回

 

各講座の内容とお申込締切日

  •  講座番号①「史料から読み解く緒方洪庵の牛痘種痘事業」【終了】

      日時:11月17日(水) 午前10時30分~12時
      講師:村田 路人(大阪大学名誉教授/日本近世史) 

    嘉永2年(1849)7月、ジャワのバタビアから長崎に牛痘ワクチンがもたらされ、その地で牛痘種痘が成功します。これ以降、日本の各地で牛痘種痘が行われるようになります。大坂では、嘉永2年11月に緒方洪庵らの有志が除痘館を創設し、種痘事業に乗り出します。本講座では、当時の史料を読みながら、洪庵たちの種痘事業の内容と特徴を明らかにします。

      【申込締切:11月9日(火)】

  •  講座番号②「日本の酒と飢饉・戦争」【終了】

      日時:11月26日(金) 午後2時30分~4時
      講師:松永 和浩(大阪大学適塾記念センター准教授)   

    日本酒の原料となる米は、平時は主要な食糧であり、戦時でも不可欠な兵糧でした。したがって酒の生産と、それを前提とする消費は、飢饉・戦争に大きく規定される関係にありました。本講義では、酒と飢饉・戦争をめぐる鎌倉・室町・江戸各幕府や近代国家の政策から、各政権の特徴を照射します。またそれらが与えた酒造技術への影響についても言及したいと思います。

      【申込締切:11月16日(火)】

  •  講座番号③「日本中世における神仏と人」【終了】

      日時:11月30日(火)午後2時30分~4時
      講師:平 雅行    (大阪大学名誉教授/日本中世史)

    日本中世では、人は自然に大きく依存していました。人の力は弱く、何とか自然をコントロールしようとして神仏への祈りが盛んに行われました。でも、中世では神仏の力も万能ではない、と言われています。人は弱いが、神仏も弱かったのが中世という時代です。その中で、人と神仏がどのように協力しながら問題解決をはかっていたか、農業・裁判・医学など多様な領域から、その実態にせまりたいと思います。

      【申込締切:11月19日(金)】

  •  講座番号④「孝明天皇の天然痘罹患と睦仁親王―睦仁親王の種痘接種の歴史的意義―」【終了】

      日時:12月4日(土)午前10時30分~12時
      講師:野村 玄(大阪大学文学研究科准教授)

    天然痘は根絶された感染症です。天然痘を診る医師の不在と種痘の廃止で、再発すれば即脅威といわれます。天然痘は日本史にも大きく影響しました。日本史上、天然痘はどのように拡がり、いかに克服されたのか。その検討は、いま感染症対策の困難を体験する私たちに、忘れられた感染症の脅威と、感染症対策の重要性を再認識させてくれるでしょう。本講座では、天然痘の幕末維新史への影響と当時の対応策を宮中の視点から説明します。

      【申込締切:11月24日(水)】

  •  講座番号⑤「適塾から続く感染症研究:大阪(大坂)と世界」【終了】

      日時:12月10日(金) 午後2時30分~4時
      講師:木下 タロウ(大阪大学名誉教授/免疫学)

    幕末大坂船場で緒方洪庵が主宰する適塾で学んだ塾生たちは、オランダからもたらされる最先端の科学、特に医学に目を見開かれました。当時痘瘡ウイルスによって起こる天然痘が社会を揺るがす状況でした。折しも英国で発明された世界初のワクチン(種痘)が我が国にもたらされ、洪庵は大規模種痘事業を展開しました。まさに、新型コロナウイルス感染症が社会を揺るがし、欧米発のワクチンの大規模接種が行われている現在の状況と同様です。講座では幕末と現在を対比し考察します。

      【申込締切:11月30日(火)】

  •  講座番号⑥「旱魃(かんばつ)と祈雨祈願(きうきがん)能―中世の法隆寺と春日若宮社を中心に―」【終了】

      日時:12月15日(水) 午前10時30分~12時
      講師:天野 文雄(大阪大学名誉教授/能楽研究)

    人工知能といい、宇宙開発といい、近年の科学技術の発展はめざましいものがありますが、しかし、こと天候や地殻など地球規模の自然の変動になると、最新の科学技術もなおなすすべがないようです。このような自然の力に対して、人々はどのように対処してきたのか、この講座では、それを飢饉という人々の生活と生命を脅かす旱魃(日照り)に対して行われた中世室町時代の「祈雨祈願能」をめぐって紹介してみたいと思います。また、それを通して、およそ700年という長い歴史がある能楽(能と狂言)がたどってきた歴史の一端を紹介し、あわせて現在も世界に類のない舞台芸術として、内外から注目されている能楽、とりわけ能の魅力についてもお話できればと考えています。

      【申込締切:12月7日(火)】

  •  講座番号⑦「SFパニック映画にみる科学者と政治家の綱引き―『妖星ゴラス』から『シン・ゴジラ』まで」【終了】

      日時:12月22日(水) 午後2時30分~4時
      講師:橋本 順光(大阪大学文学研究科教授)

    「こうなってくるっていうと、政治家は科学者に席をゆずるしかないでしょうな」と、総理がつぶやく映画があります。惑星が地球に衝突することがわかり、科学者の報告に政治家が言葉を失う一場面で、『妖星ゴラス』(1962)に登場します。多くのSFパニック映画では、最初、政治家は科学者の訴えに耳を貸しませんが、事態急変を受け、一致団結して危機を回避します。どんな背景からこうした作品が生まれたのか、その歴史をたどります。

      【申込締切:12月14日(火)】

 

受講料・お申込み 

受講料 各講座1,600円
全7回通し受講料:7,700円(お申込みの際に全講座受講とご記入ください。)
お申込み インターネット:https://minoh-bunka.com/kouza/ (外部リンク)
※お申込みフォームに必要事項を記入し締切日の午後5時までにご応募ください
※全講座受講を希望される場合は 、講座名に「全講座」とご記入ください。
※郵送・窓口・ファックスでのお申込みも可能(インターネット以外のお申しこみはこちら

問合わせ先

会場

船場生涯学習センター
受付時間:9:00~17:00
Tel:072-730-5333  FAX:072-730-5349
住所:〒562-0035 箕面市船場東3-10-1
※アクセス方法はこちら

 

関連図書のご案内

2F船場図書館において、秋の生涯学習講座「神々(しぜん)と人々の綱引き」の各講座のキーワードに関連する図書を紹介しています。ぜひお立ち寄りください。

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